シャネルのスタートは帽子店
ココ・シャネル、本名ガブリエル・シャネルは1883年8月19日にフランス南西部ソーミュールの救済病院で行商人の次女として生まれた。
恵まれない孤児院時代を経てお針子として社会に出た後、踊り子を目指しキャバレーで踊っていた頃に、今ではシャネルのミドルネームとしても有名なココと名づけられた。
成長したシャネルは、その美貌と才能で経済力に富む男たちから保護を受け、1910年に初めての店として、パリのカンボン通り21番地に「シャネル・モード」という帽子屋をスタートさせ、飾り気のないそれでいてフォルムの美しい帽子が評判を呼んだ。
その後立て続けに1914年には富裕階級のリゾート地であったフランス北西部のドーヴィルにブティック、1916年には、ビアリッツに店を出店。その頃、シャネルはどうして女性は窮屈な服装に耐えなければならないのかを感じていた。
その結果、シルクと宝石で着飾っていた女性たちに、ジャージ素材のスーツや女性用のズボンなど、かつて誰も想像さえしなかった、動きやすくて着心地のよい実用的な作品を次々考案していき上流社会の話題を呼んだ。
1921年にはカンボン通り31番地へとブティックを拡張し、最初の香水となる「シャネル5」を発表、翌年の1922年には「シャネル22」「ガーディニア」など7つの香水を発表。その3年後の1924年に共同出資者のピエール・ヴェルタイマーとともにシャネルの香水会社である「パルファン・シャネル社」を創立し社長に就任するなど、ビジネスの手腕を見せていった。