パール(PERLE)
パールはシャネルの個性の最もフェミニンな面を表し、またシャネルは、ラヴィンナで宝石に包まれた女神のようなテオドラ皇后の姿が描かれていた絵画にパールの美しさを感じた。
シャネルはパールをとても愛し、昼も夜も問わず様々な場所でパールを数連にしてロングネックレスとしてつけていた。
またシャネルは創業当初の1920年代に、家柄や豊かさやを象徴する存在としての宝石を嫌い、ガラス玉のパールを使ったアクセサリーをはじめとするイミテーションのアクセサリー「ビジュー・ファンテジー」の創作に力を注いだ。
階級社会以外の一般の女性たちが自由に、気軽に楽しめるアクセサリーとして提案し、本物でこそないものの、デザインによって輝く美しいイミテーションのアクセサリーは、それまで宝石を欲しくても本物は買うことのできなかった当時の女性たちの間で大流行し、1924年にはビジュー・ファンテジーのためのアトリエをオープンさせている。